第3章

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じゃあ、19時に迎えに行くからって、益田さんは帰って行った。 現実なんだなって、車が見えなくなるまで、見つめた。 ふぅ、ソファーに倒れ込む。 付いてないなって、思った雨が、幸せのきっかけを運んでくれたのかな。 いつも、自分の気持ちに正直になれなくて…。 好きって言葉にしたら、駄目って思った。 自信なんてなくて、迷っては逃げてた。 でも、忘れられなかった。 益田さんの手のひら…。 重ねてるだけかと思った。けど、やっぱり違うよ………。 私、やっぱり、すき…………。
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