第4章

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『着いたよ。俺、車を停めてくるから。先に行ってて。』 『はい。分かりました。』 私は、車を降りた。真沙子がいるみたいだし、じゃあ、入ろっと。 いい雰囲気の居酒屋の扉を開けた。店員さんの案内で個室部屋に通された。 中に入ると、真沙子と初めて見る男の人が、寄り添い合って座っていた。 ちょっとびっくりして、声がでないままの私。 『あっ、咲子来た!!こっちこっち、座って。』 『うっ、うん。』 『あれっ?聡史くんは?』 『もうすぐ来るよ。』 そうなんだって、メニューを渡しながら、何飲む?って聞く真沙子。 隣の人が、気になる私。彼氏かな?前の電話の時は、いい男がいる飲み会だよって誘ってくれたけど…。 その時の人?確かにイケメンだけど。軽そうだな。 っと、その時、益田さんが入って来た。ごめん、こめん、もしかして待っててくれた?と言いながら、私の横に座った。
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