第4章

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『咲子、忙しいってのは、言い訳だったの?』 『えっ、違うよ。本当に仕事で忙しかったの。』 『ふ~ん、分かったわ。咲子に、早く紹介したかったのに、あと伸ばしするから。』 『えっ?』 どういう?やっぱり、私に!! 『婚約者の橘啓太よ。いつも噂してる咲子だよ、啓太。』 『へっ?今なんて?』 ありにも突然の事で、びっくりし過ぎてる。目を見開いているのか、口を開けてのか、いやっ、ものすごい事になって…。 『ぷっ、咲子ちゃん。面白い顔になってるよ。』 って、益田さんが、私の頬を指でつつきながら言ってる。 『すっ、すいません。』 耳まで真っ赤になる私。 もぉ、私をいじらないでっ!! 『咲子、最高!!可愛すぎる。』 って、真沙子までいじるんだから。やめてよっ!!
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