第4章

8/9
前へ
/165ページ
次へ
戻ると、益田さんと橘さんが、バスケの話で盛り上がってた。 真沙子は、その選手の筋肉の付き具合がいいだよね~、って会話にスッと入り込んでた。 さすがだなって、関心しつつも、私は、会話に入っていけず、だし巻き卵を食べていた。 『咲子ちゃんは、卵焼き作れる?』 『へっ?』 卵焼きが箸からポロッと皿に落ちた。 『ぷっ、いやっ、咲子ちゃんなら上手に作れそうって思って。』 澄まし顔をしている益田さん。 『確かに!!肉じゃがも作れそう。』 って、橘さんまで話に乗っかってきた。 でも、真沙子の卵焼き、おいしいんだよっ、って言ってる横で、当たり前じゃない!!って、得意気な顔をしている真沙子。 『咲子の手料理、おいしいよっ。私が好きなのは、オムライス!!』 『いいなっ。オムライス食べたいよなぁ。』 益田さんが、私の方を見つめてる視線がいっ、痛いです。 『作ってあげたら~、さっきこちゃんっ!!』 うっ、う~、みんなで私をいじらないでよっ。 顔が赤くなってる気がするから、カルピス酎ハイを飲み干した。 じゃあ、飲み物おかわりねって、真沙子が注文してくれいる。 そして、あそこのオムライスがおいしいんだよって話がそれていった。
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

307人が本棚に入れています
本棚に追加