第1章

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拭き終わると中に入り、ビニール傘を手にとった。 何か傘だけだとって思いながら、レジ前にあるフリスクを取った。 にこやかな店員が、すぐ使われまよね?って聞きながら、袋をはがしてくれた。 私は、ワンテンポ遅れて頷く。 そして、会計を済ませ店を出た。 ちょっと優しい店員にほっとしながら、傘を開く。 やっと、帰れるなぁ。 あっ、お腹すいてたんだ。 何か買えば良かったぁ…。 いつもそう、1つの事でいっぱいいっぱい。 応用が効かない。情けないなって思いながら、家までの帰り道を歩く。
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