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はぁ…、どうしようっ。
でも、私の頭では、どうしたらいいなんてっ、答えは見つかるはずはなく。
『はいっ。タオル持ってきたよ。拭いて。』
私は、タオル受け取り、無言で服を拭いた。
そして、立ち上がり、
『帰ります。仕事に遅れてしまうので。』
『あっ、うん。分かったよ。車で送るから。』
『大丈夫です。タクシーで帰りますから。』
益田さんの横を通り、寝室を出て、ソファーの横に置いてあった鞄を手に取る。
『咲子ちゃん、待って。お願いだから、送らせて。』
益田さんを見たら、強引に出て行けるはずもなく、コクンって頷いていた。
ちょっと待ってねって、慌てて出掛ける準備をしてる。
私は、ひたすら深呼吸を繰り返していた。
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