第6章

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『おいっ、大丈夫か~。』 あまりにも、びっくりし過ぎて、呆然の私。 声を掛けてくれた人が、慌てた感じで、近寄って来てくれるのが分かった。 『大丈夫?ん……。スカートめくり上がってけど…。』 『えっ?いやっ。』 大丈夫だよ、見えてなかったしって、背を向けている男の人がいた。 『本当ですか?いたいたたっ。』 『大丈夫?擦りむいてなさそうだな。てか、中学生が1人で何やってるの?』 『あっ、えっと…、キャッチボール?』 『はっ?1人じゃできないだろっ。』 だってぇ、って言いながら、立ち上がろうとした。 目の前に、スゥって手が伸びてきた。
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