第1章

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まだまだ、降ってくる雨。 ペタンコのバレーシューズが、じわじわ雨に濡れて足の指先まで侵入してきている。 もぉ~、お気に入りなのに…。 そんな事を思いながら、降り止まない雨の中を歩き、やっとの思いでマンションに着いた。 エレベーターで5階まで上がる。鞄から鍵を取り出す。 はぁ~、やっぱり駅から近い方がいいなぁ。 鍵を回しながら、どっと疲れた思いが溢れ出す。 ドアを開け、グショグショになった靴を脱ぎ捨てた。
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