第6章

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『ほらっ、掴まれよ。』 何か、ちょっと恥ずかしかったけど、その手を握った。 あっ…、この感触…。 何か言われた気がして、我にかえった。 『あっ、ありがとうございます。』 えっ?手を外すタイミングが、分からない。 視線を反らすと、転がってるボールが見えた。 『あっ、ボールっ。』 パッと手を離し、ボールを拾いに行く。 『なぁ、やってあげよか。キャッチボール。』 『えっ、いいですか?』 あぁ、投げてってジェスチャーする。 『あっ、はい。投げますよ。』
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