第7章

5/7
前へ
/165ページ
次へ
終始、真沙子の話ばかりで終わったけど、私の表情は、すっきりしていた。 そして、最後に真沙子が言った。 『素直な気持ちは、決して恥ずかしい事じゃない。 相手が受け止める止めないよりも、その気持ちを伝えることが、第一歩だよ。』 さぁっ、帰ろっか。 伝票を持って立ち上がる。 かっこいい、真沙子。ありがとうって、心の中に充満して、涙が出そうになった。 外に出ると、夏の日射しに照り付けられた。 駅まで、暑いねって言いながら、2人で歩いた。 これからね、啓太と式場を選びに行くんだって、嬉しそうに言う。
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

307人が本棚に入れています
本棚に追加