第8章

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『聡史。行くぞ。』 『はっ?どこに?』 涼が、俺の鞄を持って、講義室を出ようとしている。 『おいっ、早くしろよっ。』 たくっ、何だよって思いながら、重い腰を上げ、追いかけた。 『涼、何か楽しそうだな…。』 『そりゃあ、決まってるだろっ。講義とバイトばっかりじゃ、つまないし。』 何がだよって、聞いても笑うだけの涼。 まぁ、いいかっと思い、涼について行った。 『おっ、いたいたっ。直人。』 『遅いっすよ~。』 『わりぃな。聡史が、もたもたしてたからなっ。』 『何だよ、それっ。』 まぁまぁ、行きますよって直人、歩き出す。 たくっ、2人は何を企んでいるのか。怪しい…。
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