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『聡史。行くぞ。』
『はっ?どこに?』
涼が、俺の鞄を持って、講義室を出ようとしている。
『おいっ、早くしろよっ。』
たくっ、何だよって思いながら、重い腰を上げ、追いかけた。
『涼、何か楽しそうだな…。』
『そりゃあ、決まってるだろっ。講義とバイトばっかりじゃ、つまないし。』
何がだよって、聞いても笑うだけの涼。
まぁ、いいかっと思い、涼について行った。
『おっ、いたいたっ。直人。』
『遅いっすよ~。』
『わりぃな。聡史が、もたもたしてたからなっ。』
『何だよ、それっ。』
まぁまぁ、行きますよって直人、歩き出す。
たくっ、2人は何を企んでいるのか。怪しい…。
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