第1章

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あ~、あった!! 手で掴むと鳴り止んでしまった。鳴ってる間に取りたかったなって思いながら、画面見た。 ……益田さん!? えっ?何で!! 予想外の相手!?いや、さっき名前だけで鼓動が高鳴った相手。 何故?どうして? 見間違いかと、じっと見つめてみるが、間違いない。 確かに益田と書いてある。 もしかして、違う益田さん? いや、1人しかいない。 どうしよう。掛け直すべきか…。それともって、他に方法はない。 リダイアルボタンに手をかけた。 再び音が鳴り始めた!! えっえええ~、益田さん!? 落としそうになった携帯をしっかり掴み、画面に釘付けになった。 もぉ、仕方ない。出るしかない。心を決めた。 『もっもしもし…』 『あっ、もしもし、森さん…』 『あっはい。』 『どうした?何かあった?』
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