第9章

2/9
前へ
/165ページ
次へ
『絵里。わるいっ。』 俺は、咲子ちゃんを必死に追い掛けた。 エスカレーターを駆け降り、店を出た。 だけど、咲子ちゃんの姿はなかった。 なぜ、泣いていたのだろう…。 何か悲しい事でもあったんだろか。後味の悪い別れた方をしてから、ずっと気にしていた。 一度、電話をしたが、出てもらえなかったし…。 かかってくるの待つしかなかった。 初めて会った時から、時間が経ちすぎて……。 咲子ちゃんの前では、余裕すらない。 あまりにも変わらない咲子ちゃん。 本当に参るよ。
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

307人が本棚に入れています
本棚に追加