第9章

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それでも、気になる。 俺は、咲子ちゃんのマンションに向かった。 年甲斐もなく、心臓の音がやけに聞こえて、かなり緊張している自分がいた。 マンションのエントランスに着き、部屋番号を押した。 んっ?鳴らしてはずだけどな。居ないのかな? それとも、出てくれないのか…。 それでも、もう一度鳴らしてみた。 『はっはい…。』 『あっ、咲子ちゃん。少しでいいから、会ってくれないか。』 『えっ…?あっ、あの…。』 『お願いだよっ。』 『分かりました。待ってて下さい。』 ほっとし過ぎて、しゃがみ込みそうだった。
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