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それでも、気になる。
俺は、咲子ちゃんのマンションに向かった。
年甲斐もなく、心臓の音がやけに聞こえて、かなり緊張している自分がいた。
マンションのエントランスに着き、部屋番号を押した。
んっ?鳴らしてはずだけどな。居ないのかな?
それとも、出てくれないのか…。
それでも、もう一度鳴らしてみた。
『はっはい…。』
『あっ、咲子ちゃん。少しでいいから、会ってくれないか。』
『えっ…?あっ、あの…。』
『お願いだよっ。』
『分かりました。待ってて下さい。』
ほっとし過ぎて、しゃがみ込みそうだった。
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