第9章

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『また、気付いたら、涙溢れてきて…。』 『そっか。咲子ちゃんって、優しいんだね。』 恥ずかしくなったのか、俯いた。 『きっと、そんな風に涙流してること知ったら、嬉しいじゃないかな。』 『そうかな……。』 あぁ、大丈夫だよって、気付いたら頭を撫でていた。 やばい。つい、触れてしまった……。 『あっ、本当に心配したよ。』 慌てて、言葉を足した。 『すっ、すいません。』 頬を赤くしてる顔に、見とれてしまう。
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