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ユウキとチビは家にむかって歩いていった。
「それにしても、最近雨が多いよなぁ…。」
ユウキがチビに問いかける
「多いっスね、師匠…。ぼく、雨は嫌いっス…!」
「おれも雨は嫌いだ。なんかせっかく心が燃えているときに雨が降ってくるとなんか燃えなくなるんだよなぁ…。しかも雨に濡れると力が出なくなるんだ…。チビ、お前はなんでだ?」
「ぼくっスか!?ぼくは師匠といっしょに練習ができなくなるから雨が嫌いっス!」
「チビ…、おまえってやつは~♪♪」
「うそで~す!!」
チビはあっかんべーをした。
「なに!?このやろ~♪♪」
ユウキはチビの頭をぐりぐりしながら笑っていた。
二人は雨が降っているのを忘れるくらい盛り上がっていた。
とそのとき、向こうからハットリが慌てた顔をしてこちらに走ってきた。
ハットリは村長の付き人で、村長を手伝ったり守ったりする猿だ。
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