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夢を見ていた。それはどこか、懐かしい夢だった。
『-りん…りんっ…』
(この声は祐樹?)
『僕が-…今度は僕が』
(ああ何だろう…とても安心する。)
『りんを守るよ。何があってもりんを守りぬくよ。だから僕のそばに…い…-』
(…何?祐樹一体何を言いかけたの?
聞こえないよ。
ちゃんと俺に届く声で-)
パコ-ンッ!!!
「ったあ!」
勢いよく何かで頭を叩かれた俺は反射的に顔をしかめる。
見上げるとそこには数学の教師田辺が鬼の形相で立っていた。
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