全ての始まり…

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クレスはエイリークに近づくと、声を掛けた。 「あの、良ければ、一緒に踊ってくれませんか……?」 ニコッと優しげに笑うクレス これも、作戦の内なのだ。 エイリークを油断させる為の。 「私で良ければ」 エイリークは気を許し此方も優しげな笑みを浮かべ返事を返した。 「ありがとう」 そう言うと、クレスは優しくエイリークの手を取り、背中に手を廻す。 エイリークも、彼の背中に手廻した。 この二人にとって… 今日は特別な日になるのをまだ、お互いに知らないままダンスを迎えた。
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