悲劇のヒーロー

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「ん・・・?」 今まで考えていたことなんてすぐに消えた。 「下級市民・・・?ってどゆこと?」 ニュースキャスターは興奮したように叫んでいる。 「ただ今こちらに表示されています下級市民について、日本国首相 韓 直人首相からお言葉を預かっています!」 そこで大きな土地で、大勢の自衛隊員の前に立つ日本国首相 韓 直人 が映し出された。 「今日本に住んでる人をいいます。なぜならあなた達下級市民以外の有権者はもう海外にいるからです! あなたがたは、30万の親衛隊に追われます。 あなた方は日本国のためにならない、害虫でしかないからです。 今後は特アなどから移民を受け入れ、あなた方の変わりを務めてくれます。 ですが、親衛隊に追われるという選択肢を逃れる方法が一つだけあります。」 TVの映像には自衛隊、ではなくただの殺戮集団にしか見えなくなっている 「あ   親父!!!!!」 たしかに一瞬見えた。 親父らしき人間が目を赤くしてライフルを掲げている。 隣にはあの 兼杉さんも。 「30万の隊員が一度青森に集められている。」 開けた土地で大勢の、それこ人の海が、規律正しく死の行進をしている。 「これから隊員は青森から日本列島を下降します。シラミつぶしで彼らが通った後は絶対に人を残しません。 死体しか。 ですが、自己申告をし、隊員のところへ降伏をすれば、特別に安楽死という選択肢を選ばせてあげます。 以上です。 ニッポン バンザイ」
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