6人が本棚に入れています
本棚に追加
きっかけ
「梓、朝だよ」
そんな陽兄ちゃんの声で目が覚めた。
ううー、眠い…
そう思いながら、
「…今何時?」と聞くと
「7時半。僕はもう出るけど、大和はあと10分してから出るって。」
「うー…、大和兄ちゃんに私が降りるまで待ってって伝えて…」
「分かった。あまり待たせないようにね?
行ってきます」
「行ってらっしゃ~い…」
...うー、起きるのめんどくさい!
そう思いながらものろのろ起き上がり、服を着替える。
台所に行くと大和兄ちゃんが、パンをくわえたまま携帯をいじっていた。
「おはよー…」と私。
「ふぁ?あ、あずさ!おはよう」
ふぁ?のところでパンをくわえたままなことに気付いた、大和兄ちゃん。
本人は必死で取り繕ってるけど、バレてるよ。
朝は本当にダメダメなんだからなあ。
まあ私も人のこと言えないんだけど。
最初のコメントを投稿しよう!