きっかけ

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きっかけ

「梓、朝だよ」 そんな陽兄ちゃんの声で目が覚めた。 ううー、眠い… そう思いながら、 「…今何時?」と聞くと 「7時半。僕はもう出るけど、大和はあと10分してから出るって。」 「うー…、大和兄ちゃんに私が降りるまで待ってって伝えて…」 「分かった。あまり待たせないようにね? 行ってきます」 「行ってらっしゃ~い…」 ...うー、起きるのめんどくさい! そう思いながらものろのろ起き上がり、服を着替える。 台所に行くと大和兄ちゃんが、パンをくわえたまま携帯をいじっていた。 「おはよー…」と私。 「ふぁ?あ、あずさ!おはよう」 ふぁ?のところでパンをくわえたままなことに気付いた、大和兄ちゃん。 本人は必死で取り繕ってるけど、バレてるよ。 朝は本当にダメダメなんだからなあ。 まあ私も人のこと言えないんだけど。
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