きっかけ

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教室に着いて、ちょっと待っててとお兄ちゃんに合図してから中に入る。 孝くん、直紀くんは既に登校していた。 私を見つけて、各自挨拶してくれる。 私も挨拶を返してから、本題を切り出した。 「あのさ、すぐ上のお兄ちゃんが孝くんと直紀くんに会ってみたいって言ってるんだけど…」 「へえー、梓って兄貴いるんだ?ぜひ会いたいな」と孝くん。 顔がこわばってるのはなんでだろう...? 直紀くんも 「俺も!どこにいんの?」 と聞きながらも、顔が硬直している。 「教室の外に…」と私が言うと、 「「えっ、まじで」」 と叫んで教室を飛び出す2人。 私も後を追いかける。
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