きっかけ

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お母さんはそれを超えた喜びようで、陽兄ちゃんと私を思いっきり抱きしめた。 それに便乗して、大和兄ちゃんもそうしたらしく私は「くるしいー!」と言いながら困惑していた。 …なんか照れるしね。 しばらくして解放された私は、ソファーに脱力して拗ねてやった。 スキンシップが過剰すぎるよ、うちの家族って…と思っているとハンバーグのいい匂いが。 ひょこっと顔を出すと、大和兄ちゃんが手招きしてきた。 ハンバーグには、特製ソースで「おめでとう」の文字。 私はついつい笑顔になって、スキンシップが過剰なのもまあよしとしようと思った。 それが私の家族だし。 そして、 「「「「いただきます」」」」 と言ってハンバーグにかぶりついた。
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