始まり

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ちなみに陽兄ちゃんは、今日から大学1年生。 成績は良いほうかな。 文系の大学に行くらしい。大変そうだなー。 大和兄ちゃんは高校2年生。 私と同じ高校だから、なんか厄介。 理由は、大和兄ちゃんがとてつもなくモテるから。 そんな大和兄ちゃんの妹として入学するなんて、波乱万丈な学校生活が約束されたようなもので。 けれど他に受けた高校は、落ちてしまった。 絶対大丈夫と言われていたのに。 逆に絶対無理と言われていた、一条高等学校――つまり私が今日から行く高校なのだけど。 そこに受かったのだから、これは何かの陰謀を感じるしかないよね。 私の高校生活。 どうか平穏なものであってほしい。 ...諦めないことと投げださないことが大事だとよく言うし? だから私は希望だけは捨てないように努めている。 十何年以上もその希望は儚く散ってきたわけだけれど、そろそろもしかしたら、があっても良いじゃない?
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