始まり

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そう考えていても動く口。 お母さんの作ってくれたたまごサンドを、ペロリと平らげてしまった。 美味しいからいくらでも食べれる気がする。 現実の私は朝が苦手で朝ご飯もあまり食べたくないから、二個食べただけでお腹いっぱいなんだけど。 私が食べ終わったのを見て、 「そろそろ行くわよ」とお母さん。 立ち上がるお兄ちゃんたち。 洗面所に駆け込む私。 そんな私を尻目に 「あと3分で出るからね」とお母さん。 …歯磨きして髪くくれるかな💦 だがこれでお母さんが送ってくれなかったら、私は散々な入学式を送っただろう。 …そして彼らとは仲良くなれなかっただろう。 私はそう思う。
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