失恋姫誕生

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  お願い…… いくら思っても、もう届かない…… 敦史の背中ももう見えない。 私はその場にうずくまって泣いた。 ほんとにもうダメなの? 私、悪いところ頑張って直すのにっ…… 涙はあとからあとから、いくらでもあふれた。 どれくらいそうしていたのか。 だんだん空は薄暗くなりはじめ、肌寒くなった。 いつまでもここで泣いていても仕方ない。 私はヨロヨロと立ち上がり、家に向かって歩き始めた。 ―これから私…… どうしたらいいんだろう……    
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