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まるで、失恋したばかりの、今の自分のためにあるような神社だ。
何かに引き寄せられたのか……
鳥居から神社の境内をのぞいてみると、人は誰もいない。
小さいけれど、手入れの行き届いた小綺麗な神社だった。
ゆっくり中に歩き、本殿の前に立つ。
どうゆう神様が祀られているんだろう……
私はとりあえず、カバンから財布を出し、十円玉をつかんで。
少し考えて、十円玉を百円玉に変えて、賽銭箱に入れた。
……敦史が、戻ってきますように
今の願いはそれだけ。
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