失恋姫誕生
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これだけ? 紙を空にかざしてみたり、裏をみたりしても、書かれているのはそれだけだった。 待ち人来たり…って、淳史が戻ってきてくれるってこと? だったらいいけど… 私は低い木の枝に、そのおみくじを結んだ。 あたりはすっかり暗くなり、なんだか心細くなって、急いで帰った。
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