王子参上
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「ゆずき、帰ろ」 6時間目が終わり、同じクラスの大橋涼子が声をかけてきた。 「うん…」 私もカバンを持ち、小走りで涼子に追いつく。 学校に来ても、勉強なんかできる状態じゃなかったけど、休んで一人でいるのも嫌だった。 気を抜くと、勝手に涙が出てくる。
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