王子参上
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「…何かあった?」 涼子に聞かれても、なかなか言葉が出てこない。 言ったら、認めたことになる気がして…… でも、現実…… 「……振られた…」 涙があふれそうになるのをこらえて答えた。 「え?」 「淳史に……別れようって……言われたの」 「ウソ?……」 「……」 靴を履き替え、校門に向かう。
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