雪山に轟く咆哮

12/16
前へ
/32ページ
次へ
ツンが雷属性のランス、「雷槍タケミカヅチ」を前に構え、突進する。 しかし、ティガレックスもツンと激突するつもりか、ツンに向かって突進してきた。 ξ ゚⊿゚)ξそ「げ!」 全体重を前にかけているため、すぐには止まれない。このままではツンが止まり、盾を構える前にぶつかるだろう。 しかし、 川 ゚ -゚)「ツン!そのまま突っ込め!」 と、クーは叫ぶと同時に拳大の何かを投げる。 ツンはクーの意図を察知したか、止まるどころか加速する。 刹那、視界が真っ白に塗り潰された。 グアッ!? ティガレックスの目の前に太陽が現れたようなように激しい閃光がほとばしる。閃光玉というアイテムだ。 それは、ティガレックスの視界を簡単に潰した。 ξ ゚⊿゚)ξ「ありがと!……っらぁ!!」 ズガン! ツンの持つ「雷槍タケミカヅチ」が、ティガレックスの頭角を砕く。 ドクオは、先程からずっと電撃弾を撃ちつづけている。 (´・ω・` )「よし、一気に畳み掛けるぞ!」 ショボンの最大までためたハンマー、「ギザミヘッドアクス」の一撃が、ティガレックスの頭に吸い込まれる。 川 ゚ -゚)「私も今行く!………はぁっ!」 クーが駆け寄り、背中の一本の太刀「飛竜刀[朱]」を振り抜く。 そして切る、突く、切って、切る。華麗に剣先が舞う。 そのたびにティガレックスには確かな傷ができる。 視力を失ったティガレックスはいきなりの猛攻に状況が理解できない。 やみくもに噛み付こうとするが、当たらない。 (;^ω^)「……凄すぎるお。」 ブーンは指をくわえて見てるしかなかった。 撃ち、殴り、突き、切る。 ティガレックスに反撃の隙すら与えない。 視力が戻り、反撃にでようとしたその時 川 ゚ -゚)「セイッ!」 クーが今までに溜めていた練気を解き放ち、刃をティガレックスに叩き込む。 太刀使い独特の技、気刃斬りだ。 ズシンッ これを受けたティガレックスは糸が切れたように倒れ込み、そして、二度と起き上がることは無かった。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加