自衛官 雑賀 真一

2/5
前へ
/40ページ
次へ
7月12日 PM2:11 富士演習場 「射撃よ~い。ッてぇ!」 号令と共に89式小銃を構えた自衛官達は一斉に人の形をした的に撃ちはじめる。 轟音と共に弾き出される弾はビシビシと音を立てながら的へと吸い込まれていく。  やがて、轟音は鳴り止み、自衛官達は銃を降ろしていく。  全ての銃が降ろされたのを確認すると、指揮官は指示する。 「撃ち方やめ!弾抜け安全点検。」 指揮官からの指示を受け、自衛官達は銃を点検する。 残り弾や、弾詰まり等がないか点検するのだ。 「異常なし!」 点検を終えた自衛官達は一斉に手を挙げ異常のない事を告げる。 それを確認した指揮官は射撃場から離れる事を指示すると 自衛官達は、射撃場を後にする。 射撃場を後にした自衛官達の向かった先は、とある一室。自衛官達は、射撃をした後必ずここで銃を磨くのだ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加