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矢を射終わった神崎は、一礼したのち後方へと移動すると、あらかじめ用意されていたタオルで汗を拭う。
そんな神崎に近づく一人の少女。
同級生の長谷部である。
「今日も絶好調だね!玲奈!」
「うん・・ありがとう」
長谷部の言葉に無表情のまま応える。
「んもぅ~。相変わらずだな~。」
そう言いながら、長谷部は神崎の頬を指で突く。
「・・・ごめん。」
なすがままに突かれながらも、応える神崎に長谷部は、笑いながら、
「でも、そこが玲奈のかわいいところ! 」
と言い、抱きつくのであった。
「・・・長谷部さん・・苦しい。」
長谷部に強く抱きしめられ、もがく神崎。
しかし、そんなのはお構いなしとの如く、長谷部は更に強く抱きしめる。
「うきゃ~!もう放さないんだから!」
「・・・く・・苦しい・・・キュ~。」
「あ?あれ?れ、玲奈?」
長谷部の熱い抱擁を受け、神崎は気を失うのであった。
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