6人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、あははは。ゴメンね玲奈。」
「・・・死ぬかと思った。」
両手を合わせ、謝る長谷部に神崎は、相変わらず無表情のまま応える。
「それにしても、相変わらず無表情かつ人付き合いが下手だねぇ~玲奈は。」
そんな問いに無表情のまま頷く神崎。
「それにしても、どうして、こう・・無表情なの?」
「・・・人と話すの・・苦手」
「成る程ね。でも、もう少し人付き合い上手くなれば、良いのにね。」
「・・・努力・・してみる。」
そんな神崎の応えに満足すると、長谷部は、両腕を組み満足げに頷く。
「分かればよろしい!さて、部活ももう少ししたら終わるし、どっか遊びに行こう!」
「・・・うん」
「うきゃ~!かわいい!」
「ビク!・・・長谷部さん・・私・・まだ死にたくない。」
再び抱き着こうとする長谷部に対し、神崎は素早く回避する。
こんな日常が、明日も繰り広げられる。
そう信じてやまない神崎であったが、これが最後になろうとは夢にも思わなかった。
最初のコメントを投稿しよう!