第一話「遭遇」side:速見

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「分かりました。場所は?」 『ちょっと遠いんですが、伊勢広町の方です。』 「伊勢広町か・・」 伊勢広町。 伊勢南島の山中にあり、昔ながら村が立ち並ぶ場所である。 「了解。向かいます。」 『すみません。無理を言って・・。駐在所にもこちらから連絡して行ってもらいますので。』 「お願いします。」 そう言って受話器を降ろす。 速見の電話内容から察知していた佐藤は、もう出動準備に取り掛かっていた。 「まったく。飯くらい食べさせて欲しいものだ。」 「仕方ないですよ。それじゃあ、行きましょう!佐藤部長。」 「おう!」 二人は勢いよく警察署を飛び出し、パトカーへと乗り込む。 そして、赤色灯を光らせ、サイレンを鳴らしながら、現場へと向かうのであった。
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