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「分かりました。場所は?」
『ちょっと遠いんですが、伊勢広町の方です。』
「伊勢広町か・・」
伊勢広町。
伊勢南島の山中にあり、昔ながら村が立ち並ぶ場所である。
「了解。向かいます。」
『すみません。無理を言って・・。駐在所にもこちらから連絡して行ってもらいますので。』
「お願いします。」
そう言って受話器を降ろす。
速見の電話内容から察知していた佐藤は、もう出動準備に取り掛かっていた。
「まったく。飯くらい食べさせて欲しいものだ。」
「仕方ないですよ。それじゃあ、行きましょう!佐藤部長。」
「おう!」
二人は勢いよく警察署を飛び出し、パトカーへと乗り込む。
そして、赤色灯を光らせ、サイレンを鳴らしながら、現場へと向かうのであった。
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