警察官 速見 流一

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7月12日 AM11:16 伊勢繁華街 速見達は、繁華街へと赴き、パトカーを走らせながら、目を光らせる。 交通違反、不審者が居ないか、警戒するのである。 そんなおり、佐藤は、速見に話しかける。 「速見君が、伊勢南警察署に赴任してきて、半年だね」 「ええ、そうですね」 佐藤の問いに対し周囲を警戒しながら答える。 「速見君の前の赴任先の事は聞いてるよ、何でも機動隊に居たそうじゃないか。」 「はい、そうなりますね。」 速見の答えに佐藤は更に問い続ける。 「じゃあ、SATに居たと言うのは、本当か?」 その問いに速見は、ピクっと反応し、少し動揺した仕草を見せる。 日本の警察組織の特殊部隊、通称(SAT)  主に対テロ、立て篭もり銃犯罪等に対応する部隊であり、警察内部でも謎の多い部隊である。 「その反応からすると、本当のようだね。」 佐藤は腕を組みながら速見の様子を伺う。 速見は、そんな佐藤に対し、重く口を開く。 「佐藤さんの言う通り、私は、SATに居ました。でも、終わった話しです。」 「そうか・・・。君見たいな優秀な者がなぜ、ここに来たのかは、分からんが・・・。」 「すみません・・佐藤部長。この話は、ご遠慮下さい。」
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