警察官 速見 流一

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「いや・・わしが悪かった。軽々しく聞くものではなかったな・・・。つい、興味本意で聞いてしまった。すまない。」 「いえ・・・。」 そう答えると、車内は気まずい空気となり、沈黙が訪れる。 そんな沈黙を破るが如く、パトカーの無線が鳴る。 『本部から伊勢南1。』 「こちら伊勢南1です、どうぞ」 すぐさま無線のマイクを手に取り答える佐藤。  伊勢南1。速見達の乗るパトカーの呼称名である。 『伊勢南1へ司令。事案は事故です。場所は〇〇。至急向かって下さい。どうぞ。』 「了解!向かいます。どうぞ。」 『以上。本部。』 無線通話が終わると、佐藤と速見は直ぐさま仕事の顔に戻る。 「速見君、場所分かる?」 「ええ。大丈夫です。」 「んじゃ。行こうかね。」 こうして、速見達は事故現場へ向かうのであった。 これが、二人で最後の勤務とも知らずに・・・。
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