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継ぎ接ぎクロック
壊れかけた時計
秒針は嘘を告げる
気が付けば
流れに逆らわず動いていた 秒針は
真実を忘れて偽りの今を掴んだ
その秒針が指す今は
心とは裏腹 切望した未来
押し殺した 壊れかけの 僕
廻って 告げて 誇らしげに歩んだ道は
嘘で塗り固められた心
隙間をえぐる 愛想笑い
ただ 置いていかれたくなかった 衝動
狂いきった時計
秒針は自我の固まり
気が付けば
自分を守る為の流れ 選んだ秒針は
自分さえ 追い詰めて居場所を無くした
その秒針が指す今は
脳と鼓動の高鳴りに追い付かず
錆びた音と共に 流れを止めた
狂って 叫んで 庇護を望んだ声は
嘘で固めた心じゃ届かない
突き刺さる 嘲笑の視線
ただ 振り向いてほしかった 焦燥
廻る 廻る 終わりのない秒針
真実を忘れ 嘘を選んだ秒針は
あるはずのない 終わりを指した
自分に甘えた時計
嘘を見破られた秒針
それを指した 偽り人
容赦なく切り捨てた 秒針
真実を貫く 信念の元
廻り続ける秒針
なんで？ どうして？ 憐れな自問自答
繰り返すなら 真実を！
廻って 告げて 誇らしげに歩んだ道は
嘘で空っぽな軌道を描いた
剥がれた嘘 包み込む劣等感
ただ ただ―‐‐‐
走って くじけて 助けを求めた秒針は
嘘で塗り固められた真実
そんな者には 目もくれず廻る秒針
ただ 過去に置いていかれた 結末
壊れた時計
嘘に歪められた秒針
諦めた 真実
戻れない 秒針
業に埋もれた 真実
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