偽物マインド

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偽物マインド

空っぽな器に 自分で愛を注いで 透けないよう 鏡張りで覆った 心に映るのは 薄っぺらな現実 行き交う人の足音さえ 聞こえない 皆 自分の形 保つ事で精一杯 鏡張りの心じゃ 空っぽな器さえ 映らない 苦しくて 深く酸素を感じても 寂しくて 自分の心に手を当てても 愛情を知らない器 空っぽな現実 荒いままの呼吸がこだまする 満たされない器に 理由を探して 崩れないよう 偽物の愛を詰め込んで 形を保てば ホッとして 中身が無い事 気が付けば 一人の現実に 落胆して 詰め替えの利く 愛情なら 寂しさだって 詰め替えて この気持ちさえ 偽物なんだと 口にしちゃえば 一人の寂しさだって 嘘になるのに… ねぇ 切なくて 枯れない涙を流しても 虚しくて 他人の心に眼を向けても 愛情の映らない鏡 空っぽな瞳が 嘲笑気味に見つめてる 中身がないのに 底が見えなくて 空っぽなハズなのに 苦しい程重くて 求めてるハズなのに 受け入れなくて 叫び続けても 鏡張りの現実 偽物の中身 反響し合うだけ 苦しくて 深い繋がりを探しても 寂しくて 捨てられた愛情を拾っても 詰め替え用の中身なら 満たされない器 無慈悲な音がこだまする 泣きたくて 深い愛情を探しても 温めたくて 拾い物の愛を詰め込んでも 冷たいままの器 空っぽな人々 無慈悲な音がこだまする 無慈悲な愛がこだまする 詰め替えの利く現実 寂しさを覚えない 器達
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