記憶を失った少女

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帰り道、私は玲奈に聞いてみた。 「ねぇ、玲奈」 「何?」 「あの人の名前知ってる?えーと…同じクラスの」 「誰かわかんないよ!」 「何て説明したらいいんだろ」 私はあの人の席も何も知らないから説明出来なかった。 「明日までにちゃんと説明出来るようにしといてよ」 呆れた顔でこっちを見る。 「うん」 結局わからなかったなと思いながら玲奈に別れを告げ家に帰った。 「ただいまー」 明かりの点いていない一軒家にあいさつをする。 誰もいないけど… 「さみしいなぁ」 毎日のことだけどやっぱりさみしい。 私はさみしさを紛らわすため音楽をかけ、机に突っ伏した。
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