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僕は呆然とその場に立ち尽くしていた。
僕は絵の中の女の子を見て、そのまま空へと目を向けた。
彼女の瞳のような空に見つめられながら、これが失恋なのかなと思った。
家に帰り風呂に入った後、夕食を食べていると父が声を掛けてきた。
「どうした?元気が無いようだが、何かあったか?」
「べ、別に」
「そうか。ならいいいが、ところで明日はどうだ?」
「手伝うよ。朝から」
「そうか、分かった」
しかし、結局翌日の父の手伝いは無くなった。
どうやら台風は夜中に、突然急激な進路変更をしたようだった。
ニュースによると、小さな台風が突然大きな台風を巻き込み、引きずるように進路を変えたとの事だった。
「自分には自分の進路があるよね」僕は彼女の言葉を思い出した。
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