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学校に着くと校庭の真ん中で、柘斗が体育座りをして待っていた
「よ、よぉ…待たせたな…」
「…かと思ったぞ…」
「何言ってるのか聞こえねぇよ、ハッキリ喋れって」
「見捨てられたかと思ったって言ったんだよォ!!」
涙を流しながら俺の腕にすがりついてくる
「気持ち悪りぃ!離せ!」
俺は柘斗の腕を振り払った
「寂しかったんだぞ!切なかったんだぞぉ!?」
「何言ってんだよ…俺らは別に遊ぶ約束してた訳じゃねぇだろ、こんくらいの牽制に乗せられるとはお前もまだまだだな」
「何言ってんだし!別に乗せられてねぇし!こうした方が、読者様にウケがいいと思ったからやっただけだし!」
「何意味わかんねぇことほざいてんだよ…ルールは決めて来たのかよ」
「当たり前だ…俺とお前長い付き合いだろ…やっぱ男同士が雌雄を決するにはこれだろ!」
俺に向けてシュッと拳を突き出す
「素手ゴロ(武器無しの丸腰の喧嘩)か…バカなお前にしちゃ解りやすいじゃねぇか」
「バカは余計だろ、今こそ99勝99敗にケリつけようぜ」
「何お前設定盛ってんだよ」
「え…?」
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