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「えー、今日から三年三組の担任の渡辺だ。一年間よろしく。
お前らは今日から三年生であるということとともに、受験生であることを………」
担任の長い話は、私の耳から耳へ抜けていく。
そっとクラスを見渡してみる。
何人か目立つ奴がいるけど、特に気になる様子はない。
未來達以外に特に仲がいい人もいない。
なんか、平和だけどつまんないクラス―…
―と、その時。
「おい、桐野。」
誰かが小声で私を呼んだ。
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