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「ん?」
道の隅にキラリと光る物を見つけ足を止める。
(百円玉かな?)
光る物体の正体もわからないのに既にお金と決め込み人目を気にしながら近づく朋…ネコばばする気満々だ。
しかしそれはお金ではなかった。
ピンクの小さなハートの石のペンダントで金色のチェーンの部分が夕日に反射してキラリと光る。
「…何だお金じゃなかったのか」
世の中そんなに甘くないかとペンダントを拾いながらも溜め息をつく朋。
(でもこのハートのペンダント可愛いなぁ)
誰かの落とし物だと言う事などついも考えずにちゃっかりと自分の首に掛けルンルンしている。
小さい頃に落とし物はお巡りさんに届けなさいと教わらなかったの?
そんな娘に育てたつもりは無いのにお母さんは悲しい…。
「いつから貴方が私のお母さんになったのよ!」
またもや空を見上げてツッコむ朋。
まぁ奥様見て!あそこに居る娘ったら空に話しかけてますわよ!痛い痛いわ!傍にいたら痛い菌が感染りますわよ!
「…気が済んだら次行けや」
乙女らしからぬ怖い形相で空を見上げてあまつさえチッと舌打ちまでした。
主人公がこんなんでいいのであろうか。
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