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ふいにピンク色をしたハートの石が光る。
キュピーン、キュピーン、キュピーン、キュピーン。
何やら可愛い警告音まで鳴り出した。
「わわわ、違います私じゃないです。そりゃちょっとは可愛いから欲しいなぁとは思ったケド決してちょろまかす気なんて…」
キュピーン、キュピーン、キュピーン、キュピーン。
慌てふためき胸のペンダントに言い訳をするが警告音はドンドン大きくなる。
「いやいや本当です。だから冷静に話し合いましょう」
お前が一番冷静になれ。
ペンダントを外せばいいんじゃね?
「ナイスアドバイス!!」
電波系不思議ちゃんになりつつある朋は空にグッと親指を立てる。
急いで首からペンダントを外そうとするが、警告音のせいか焦ってなかなか外す事が出来ない。
道の端でキュピーンキュピーン言わせながら必死にペンダントと格闘する女の子…シュールだなぁ。
「んな事言ってないで助けなさいよ!」
残念ながらそれは私めの仕事ではないので出来ない相談です。
「キーッ!役立たず!」
なおも外そうともがくが警告音の音量が一層大きさを増すばかり。
「うう、ほんの出来心だったのにぃ」
半泣き状態の朋。
「やっと見つけたぞ!!」
突然、見知らぬ男にガシリと肩を掴まれた。
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