ずっと好きだった君へ最後のラブレター

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155 : ◆m2dLb3zhoU:[sage]2010/06/27(日) 16:00:41.13 ID:1yz4nv2o 程なくして不動産屋のオヤジが来た 不動産屋のオヤジが、この家の築年数とか敷地が何坪あるとか説明をしている リフォームしないで現状渡しだからこの値段だとか そんなもんここに住んでいた君に聞く方が手っ取り早い オヤジの説明が長いので家の鍵を借りて勝手に家の中を見ることにする 君がにこやかに玄関から入って行く 君「またこの家に入れると思ってなかったーww」 俺「どんな感じ?12年ぶりの我が家」 君「なんて言うか感無量ww」 中に入ると彼女は思い出を一つ一つ噛み締めているようだ 君「この壁の落書き私が小さい時に描いてお母さんし凄い怒られたんだww   まだ残ってたんだー」 とか 君「この床の傷、小学生の時に彫刻刀で私が付けたんだー」 などなど 物件を見るとゆうより君の思い出を拾っている 156 : ◆m2dLb3zhoU:[sage]2010/06/27(日) 16:22:37.22 ID:1yz4nv2o 二階の元君の部屋に来たときだったね 君「昔ね、一度だけ当時好きだった人この部屋に入れた事あるんだよww」 俺「ふーん」 君「嫉妬する?」 俺「しないよww前に一度だけこの部屋は入ったことあるから」 君「へへへww」 最初にこの部屋に入ったのはもう12年も前の事だ 君「あっそうだ!そこの押入れ」 俺「押入れ?」 君「うん。押入れ開けて棚に上ってみて」 俺「棚?なんで?」 君「いいからww」 言われるまま彼女の部屋の押入れの棚に上ってみる 君「上ったら押入れの天井を上に持ち上げてみて」 俺「こう?あれ?天井の板が外れた」 君「そうそう。その板外れたら屋根裏見える?」 俺「どれどれ。ん?埃まみれだけどなんかあるよ」 それは真っ黒になるほどの埃まみれのA4ほどの大きさの厚みのある封筒だった
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