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157 : ◆m2dLb3zhoU:[sage]2010/06/27(日) 16:51:36.99 ID:1yz4nv2o
その封筒の埃を手で払い除ける
手が真っ黒だ
俺「これ何?」
君「私の思い出ww」
俺「ふーん。はい、どーぞ」
そう言ってその封筒を君に渡す
君は封筒の中から一冊のルーズリーフを取り出した
君「これね、私の高校時代の日記なの
3年間の思い出が詰まってる。特にね3年生になってからは殆ど俺君のことばかり書いていたんだよ
もう一生見る事がないと思ってたんだ」
俺「なんでそんなとこにあったの?」
君「昔ね、押入れに入って[たぬき]ごっことかしなかった?
お布団山積みになっているとこよじ登ったりしてあそんで、それで押入れの天井に頭ぶつけたの
そしたら天井の板が外れて屋根裏が見えたの。
それ以来、私の宝物の隠し場所なのww」
俺「ふーん」
君「昔この家出るとき置いていったの
俺君との思い出もこの家に置いていこうって
好きだった俺君との事は諦めてたし
でも、まだここにあって良かったー」
そう言って君は胸元で一冊の日記を抱きしめている
俺「見せてよww」
君「恥ずかしいからダメーww」
そう言いながら君は笑顔で涙を浮かべている
158 : ◆m2dLb3zhoU:[sage]2010/06/27(日) 17:19:30.29 ID:1yz4nv2o
一階に降りてきて君の意見を聞いてみる
俺「どう?気に入った?」
君「うんwwでもあちこち痛んでるよ」
俺「俺が少しずつ直すよww高校の時、工務店でバイトしていたし
分野が違うけど建設関係の技術者だよ俺ww
少し位の知識は有るから何とかなるよ」
君「分かったwwこの家が新居だね」
俺「うん。そうだよ
それにね、この家が君へのプレゼント。高校時代に君から貰ったチョコレートのお返ししていなかったから
12年もかかったけど俺からのホワイトデーのプレゼントww」
君「覚えててくれたの?ありがとうww」
これが今年の3月14日のことでした
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :[sage]2010/06/27(日) 17:54:15.88 ID:NeNHJcU0
>>1かっこいいよ
ずっと見てきてよかったわ
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