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あの事件から3ヶ月が経過していた。
脳裏を過る記憶は、燃え盛る炎。
まるであの出来事は夢であったかのように、未だに信じられず儚い。
窮地に立たされた中、俺達は新撰組の天草総長に救われて、無事に外の世界へ帰ることが出来たんだ。
帰ってから、仁はメビウスの輪に所属していた2500人に加え、新撰組250人の死亡の行方が気になっていたみたいで、インターネットやテレビのニュースなどを調べて隈無く情報を得ていた。
ブラックアウト内で死亡した場合、ゲームの器具は灰になり、体は自然死に至る。
そうなれば、日本国内で最低でも約2750前後の人が僅か1日で死亡するため、それなりの大騒ぎになるはずだ。
結果的に言えば、確かに世間を賑わせるほどの大騒ぎにはなった。
しかし、その数に違和感があった。
報道で発表された死人の数は1000人弱。
初めは時間が経つにつれて、どんどん発見されるのかと予想していたが、結局は半分以上の人は見つからずのままだった。
「何かある」
仁は、何故死人の数が合わないのか必死に考えていた。
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