プロローグ

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いや王だけではない。その異常事態には、世界中が動揺を見せた。 誰もがメビウスの輪の勝利を確信していた。 兵力もない新選組に、負けるはずがないと。 ましてや、あの神がいるのだ。 王と同じ、五芒星の一角を担っていた神がいる。 王は、放送されていた映像を観戦をしながら目を疑った。 その勝利でさせ信じられないのに、一日も立たずして、メインストーリーへの切符を手に入れた新選組の壊滅。 突如、現れた新チームBLACK★STARによる襲撃。 驚くのは無理もない。その事件を耳にし、世界中が震撼した事だけは間違いがなかった。 目撃証言では、襲撃したチームの一人は四万超えであったことが出ている。 「リリルよ。世界が変わる瞬間の出来事まではさほど時間がないようじゃ。我々、レッドキングダムも動き出す時は近い」 「はい」 王の表情は厳しい顔つきに変わった。 「今回のことで“鉄の巨人”共も動き出しておったわ。他の二チームもすぐに動きだすはずじゃ。おそらくオリンポスの攻略以外の道を探りあてたのだろう」 「はい」 王は跪く女性に対して、頷いて立つように命じた。 「世界の方針を掴むために。我々の拠点を動かすぞ」
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