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―平成―
神様 目線
いつものように
神は生きる意味を見つけるため、人間界に降りてきて、神社で暇潰しをしていました。
神「暇だな」
?1「なん・・だ・」
?2「アハ・・ハ・」
?3「・モチ・・」
?4「ご・・さい」
ドカッ バキッ
神「なんだ?」
神社の裏口から声が聞こえたので覗いて見たら、男が大勢で一人の人間を殴っていた。
男1「使えねぇ奴だなお前はよー」バキッ
ボコッ
男2「アハハハ」
男3「キモチ悪いんだよ」 バキッ ボコッ
男4「ごめんなさい 許して下さい」
神「・・・人間は愚かだな自分より弱いものを平気で傷つけて、欲望の塊だ・・・だから人間は嫌いだ」
神(人間は何故生きているのだろう、人間なんか皆死ねばいいのに、生きていてもどうせ80年位で死ぬ・・まぁ、私も生きている意味が分からないがな)
男4「ごめんなさい、ごめんなさい」
神「はぁ~ 見てしまったものは仕方ないから助けるか」
神様は男達の後ろに立ち
神「おい」
男1「あ゛ぁ~」
男2「何だよお前!!」
男3「怪我したくなかったら失せろ!!」
神「嫌がってるだろやめろよ」
男1「弱いくせにでしゃばるなよな~」
男2「そうそう、家に帰えりなチビ」
男3「そんな細い腕で俺達に勝とうなんて無理だっての」
神「言いたいのはそれだけか(黒笑)」
男達「ヒッ」
神様は凄まじい殺気を男達に向けていた。
神「私はな~弱いって言われるのが一番嫌いなんだよ!!」
バタッ ドスッ
男達は殺気に耐えれなくて倒れていた。
神「あ~あ 人間は本当に、もろすぎるこの程度で倒れるとか」
神(殴られていた男も倒れてるし助けた意味が無いじゃん)
神「やっぱり私は人間が嫌いだ・・・イヤ私自身が一番嫌いなのかもな」
神様は悲しげな顔で神社の綺麗な桜を見ながら言った。
神「誰か教えてくれ私が生きる意味を、私を必要としている場所を・・・私を助けてください・・・もう一人は嫌だ」
神様は涙を流した。
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