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私が物心ついた頃には、もう姉は恐ろしい存在として君臨していた気がする。
私の5歳の誕生日。
その頃から姉(7歳)はハッピーバースデートゥーユーを家族と一緒に歌ってくれなかった。
(ひたすらケーキが切られるのを待っている。)
そんなことも気にせず、美味しいケーキを食べ(有無を言わさずメッセージチョコレートは姉のもの)
プレゼントに髪が変わるリカちゃん人形を貰った。
ブラシで梳かすと茶色の髪が赤くなるというもので、まあ熱があれば赤くなるだけど…
当時乙女だった私はくそみたいな人形にくそみたいに喜んだ。
一日中手放さずに飽きもせず髪を赤く染めていた。
そしてまだ喜びが薄れぬ
誕生日から三日後…
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